2024年3月期業績
三ツ星ベルト、国内ベルト、海外ベルトとも減収減益
決算 2024-05-14
三ツ星ベルトの2024年3月期業績は、売上高が840億1,400万円で前期比1.3%増、営業利益が77億5,900万円で同14.1%減、経常利益が96億500万円で同8.3%減、純利益が71億200万円で同0.4%増だった。
セグメント別にみると、国内ベルトは売上高が273億6,200万円で同3.3%減、営業利益が80億5,300万円で同12.2%減。自動車用ベルトは、ユーザーの半導体不足に起因する減産が解消され、生産が回復したことで増収。一般産業用ベルトは、7月の日本銀行券刷新を控えて金融端末向けの受注が好調だったが、射出成形機、工作機械、ロボット業界向けなどの落ち込みにより減収。搬送ベルトは、半導体製造装置向けが低調だったが、食品業界向け補修ベルト販売が好調に推移したため増収。合成樹脂素材は、大口物件が前期より減少したことから減収となった。
海外ベルトは売上高が439億3,500万円で同0.7%減、営業利益が21億2,300万円で同38.6%減。自動車用ベルトは、補修市場はアジアにおいて市中の在庫調整の影響を受けて売上高は低調だったが、組み込み向けは、中国、米国および欧州において四輪車用、インドにおいて二輪車用の新規需要獲得により増収。一般産業用ベルトは、市中の在庫調整に加え市況が低迷したことにより減収。また、OA機器用ベルトは、ペーパーレス化による需要減少に伴う顧客での減産により減収となった。
建設資材は売上高が73億700万円で同41.9%増、営業利益が5億8,900万円で同188.8%増。建築防水部門は、新型コロナ感染症対策による行動制限の緩和により改修工事の需要が回復したことで増収。土木遮水部門は、廃棄物処分場などの大型工事物件が寄与し増収。土木防水部門は、2023年3月からの事業譲受により増収となった。
エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などを含むその他は売上高が54億900万円で同3.7%増、営業利益が2億900万円で同30.7%増。電子材料は、データセンター向けの大口受注や国内外での新規顧客開拓により増収となった。
2025年3月期業績は、売上高885億円で前期比5.3%増、営業利益90億5,000万円で同16.6%増、経常利益86億円で同10.5%減、純利益93億円で同30.9%増を見込んでいる。
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