日本赤十字社に48台
住友理工が「しんのすけくん」を寄贈
工業用品 2016-09-24
住友理工は9月21日、心肺蘇生法(心臓マッサージ)の訓練をサポートする胸骨圧迫訓練評価システム「しんのすけくん」を日本赤十字社に寄贈した。同日日本赤十字社(東京都港区)で、住友理工の大橋武弘専務、日本赤十字社の見澤泉事務局長らが出席し贈呈式を行った。
大橋専務は「『しんのすけくん』は、当社が開発した圧力検知センサー『スマートラバー(SR)センサ』を応用した製品で、心臓マッサージの訓練が正しく行われるようにサポートするシステムです。各都道府県の赤十字社に行き渡るよう48台寄贈させていただいた。救急現場で、一人でも多くの命を救うことに役立てれば嬉しい」と、「しんのすけくん」を見澤泉事務局長に手渡した。
見澤泉事務局長は「防災教育として救急法を学ぶのは、いざという時、我々が自力で救命活動を行えるようにするためだ。新しい「蘇生ガイドライン」に基づいた講習が7月からスタートしたが、ちょうど良いタイミングで寄贈していただいた。防災教育向上に役立たせていただく」と感謝し、住友理工に対して感謝状を贈った。
日本赤十字社では、各都道府県で救急法の講習を行う講師や指導者のレベル向上に「しんのすけくん」を活用していくという。
「しんのすけくん」は、心臓マッサージの訓練で重要な圧迫位置、圧迫の深さ、リズムなどを検知し、要素ごとに得点化して客観的に評価するシステムで、これまで勘や感覚に頼っていた訓練の質を、より向上させることができる。
「心臓マッサージの習熟の度合いが数値化される点が高く評価されている。今後は医療現場のほか、企業や中学・高校などの教育現場にも販路を広げていきたい」(大橋専務)という。
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