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【新年トップインタビュー】

トヨックス社長中西誠氏、「グローバル人材を育成し海外市場の拡大をめざす」

工業用品 2018-01-16


 18年度は「市場の変化に素早く対応して、確実な成長をめざす」と語る、トヨックスの中西誠社長。目標達成に向けて、ホースドクター活動や新製品開発に力を入れる。海外市場の拡大をめざし、課題であるグローバル人材の育成にも取り組んでいく。

 ■2017年を振り返って
 国内景気、世界景気とも堅調に推移した1年だった。ホースドクター活動も順調で、堅調な景気と上手く噛み合い、当社業績も国内・海外ともに堅調だった。また産業構造が大きく変革し始めた年だったという印象も強い。自動車のEV化への流れが加速し、今後、我々ゴム・樹脂業界へもさまざまな影響をもたらすことだろう。

 ■17年12月期の業績
 国内・海外とも好調に推移し増収の見込み。国内は半導体関連が好調で、食品や薬品、自動車なども底堅く安定した売り上げを確保できた。製品面では、ホース配管安心セットを現場ユーザーに提案するホースドクター活動に支えられ、機能・物性を差別化したハイブリッド商品をはじめとする、使用者メリットが大きい機能品の売り上げが伸びた。ハイブリッドシリーズは発売して5年ほどになるが、年々販売を伸ばしており手応えを感じている。

 海外も好調だった。最も良かったのが中国で、現地代理店のホースドクター活動も順調に進み販売が拡大している。タイに関しては16年は景気低迷の影響で不振だったが、17年は景気も回復し当社の販売も伸びた。

 ■18年度計画
 18年度は、原材料や物流費の高騰などマイナス要因はあるが、市場の変化にスピード感を持って対応し、確実な成長目標を立て挑戦してゆきたい。現場ユーザーに対するソリューション活動を一層強化し、新製品開発もさらに強化する。例年以上に国内・海外の展示会に積極的に出展し、情報発信に努めるとともに、来場者からニーズを収集し製品開発に活かしていく。

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