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白石工業土佐工場を見学

日本ゴム精練工業会、工場見学会と2025年度臨時総会を高知で開催

原材料 2025-12-02

 日本ゴム精練工業会(野田明志会長=TPRノブカワ社長)は11月12日、「見学会」および「2025年度臨時総会」を開催した。

2025年度臨時総会の様子


白石工業土佐工場での集合写真


 「見学会」は13時30分から15時20分の間、白石工業土佐工場(高知県須崎市)で行われた。同工場は、白艶華の九州工業地帯への供給および輸出を目的に、1936年に操業を開始。同工場の生産工程の概要としては①採掘②粉砕③焼成④水化⑤炭酸化⑥結晶安定化⑦表面処理⑧脱水⑨乾燥⑩袋詰め⑪運搬――という工程となっている。工場建屋は山の斜面に沿って設置されているため、参加者はヘルメットを被り坂道に気を付けて移動し見学した。

 見学会後、ザ・クラウンパレス新阪急高知(高知県高知市)に移動し、16時30分から「2025年度臨時総会」が開催された。臨時総会では冒頭、野田会長が「まず土佐工場見学をさせて頂いた白石カルシウムに感謝申し上げる。高市政権が発足し、株価も史上高値を記録したが、AI株を含んだ株価変動のため、株価だけでは産業の実態がわかりにくいことに加え、トランプ関税もボディブローとなっている。さらに米中問題は、中国のレアメタルの影響で、米国に影響が見受けられる。中国に関しては、現地視察したが、建設関係は完全に停滞し、EV車も売れていない。このためガソリン車向けナンバープレート発行費用を上げてEV化を進めてきたが、EV向けナンバープレート発行費用も値下げした。これらの影響を受け、中国の日系精練企業は厳しい状況にある。

 日本国内の精練業界の状況としては、TPRノブカワの状況も含めて報告すると、1Qは大きな変動はなかったものの、2Qで大きく減少した。3Qの景気動向指数は0.5%の回復らしいが、国内産業に早く高市効果が出てほしい」とあいさつした。

 続いて議題審議に入り、①2025年度役員改選の件②2025年度行事報告と計画③会員各社の近況報告――などの各議案に関して審議や報告が行われた。このうち「役員改選の件」に関しては、現体制の継続が協議され、来年4月開催の「2026年度定期総会」において提示される予定。

 「2025年度行事報告と計画」では、①5月15日開催の定期総会とTPRノブカワ福島工場見学②6月26日開催の東京ゴム薬品商同業会と共催の技術研修会③7月17日開催の東部工業用ゴム製品卸商業組合工業用品部会との商工懇談会④9月17~19日開催の海外研修・ラバーテックチャイナ視察――に関しての概要報告が行われた。

 「会員各社の近況報告」では、4~7月は数量は前年同期並みが多数を占めたが、自動車関連は総じて良くなかったとの報告が多かった。8~10月は各社ともに不調で推移した。これはトランプ関税の影響かは明確ではないものの、タイミング的には影響を受けたのではとの報告が多かった。

 機械のメンテナンスや設備投資に関しては、メンテナンス代が一時の3倍にも達し、中古機械を購入できるレベルになっている。このため、古い機械をメンテナンスして使用するか、新規設備投資を行うか悩ましい状況。しかし、使用可能な中古機械は、市場にほとんど出てこないのが現状――などと報告された。

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