ラバーテックチャイナ2025を視察
日本ゴム精練工業会、海外研修を上海で開催
原材料 2025-10-14
日本ゴム精練工業会(野田明志会長=TPRノブカワ社長)は9月17~19日の間、中国・上海の大規模国際展示場である上海新国際博覧中心(SNIEC)で開催された「ラバーテックチャイナ2025」を視察する「海外研修」を実施した。

会場での集合写真
「ラバーテックチャイナ2025」には、中国・日本・韓国など約40カ国からゴム・樹脂・プラスチック関連企業など800社以上が出展。ゴム関連業界における世界最大規模の展示会となった。
出展各社からは、ゴム用機械・試験機、ゴム原材料、熱可塑性エラストマー、タイヤ、工業用ゴム製品、ゴムリサイクル技術など、多岐にわたる分野の最新製品や注力製品が多く展示され、80カ国以上から約4万人が来場した。
海外研修には、正会員8人が参加した。一行は17日、上海浦東国際空港で集合する予定だったが、豪雨で同空港の滑走路が閉鎖されたため、一部参加者の搭乗便が上海虹橋国際空港や温州龍湾国際空港に着陸地を変更するといったトラブルに見舞われた。しかし、時間こそ遅れたが、8人全員が無事に集合することができた。
18日は、「ラバーテックチャイナ2025」を、2グループに分かれて視察した。視察には通訳として、中国の有力コンパウンドメーカー「偲成新材料(上海)有限公司」の李忠波氏や、「思成新材料(大連)有限公司」の姜世俊氏が同行した。
展示会場は6万平方メートル以上と広大なため、参加者の中には2万歩近く歩いた人もいた。
数多くの展示物のうち、参加者が特に関心を寄せたのが、自動化や効率・製品精度向上などに貢献するロールやミキサーといった最新鋭のゴム用各種製造機器や各種試験機。これら装置の大半が、稼働状態でデモンストレーションされており、その正確な作動状況に見入っていた。さらに最新の自動計量・梱包システムなどにも、興味を示していた。
ゴム用薬品などの液体・粉体製品では、マスターバッチ化された製品が数多く展示された。マスターバッチ化された製品は、製造現場の環境改善や効率向上などに貢献する製品のため、参加者の注目を集めた。
今回の「ラバーテックチャイナ2025」では、トランプ関税や新たな東西対立などの影響からか、欧米企業の出展が前回よりも減少し、代わりに中国周辺諸国の企業が増加したほか、イランなど中東企業の出展も多くなった。
展示会視察後には、会場を移して懇親会が行われた。懇親会には、通訳を務めた李忠波氏や姜世俊氏のほか、中国の技術者2人も出席。両国のコンパウンド業界の現状やコンパウンド関連技術などに関して活発に情報交換を行うなど、高級中国酒の白酒(バイジュウ)や本場の料理を楽しみながら懇親を深めた。
19日は自由時間となり、参加者は思い思いに時間を過ごし帰路に着いた。
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