タイヤメーカーの表彰は初
横浜ゴム、リトレッドタイヤ製造拠点が「北海道ゼロ・エミ大賞」の大賞を受賞
タイヤ 2021-03-24
横浜ゴムのグループ会社であるヨコハマタイヤリトレッドの北海道事業所は、「令和2年度北海道ゼロ・エミ大賞」の「大賞」をタイヤメーカーで初めて受賞した。
「ゼロ・エミ」とはゼロ・エミッションの略称で、ある産業から出るすべての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用し、社会全体であらゆる廃棄物をゼロにすることを目指すという国連大学が提唱している構想を指す。
2005年にスタートした「北海道ゼロ・エミ大賞」は、北海道が廃棄物の発生・排出抑制および二酸化炭素の排出抑制に関する意識の醸成や環境経営の普及を促し、循環型社会の形成促進と地球温暖化防止に資するため、道内で模範的な取組を行っている事業所を表彰する制度。
同事業所は、北海道内で発生する使用済みタイヤからリトレッドタイヤを製造し道内で販売する地産地消事業を行っている。また、製造途中で発生するゴム資源も地元企業と連携してタイヤ以外の商品へリサイクル活用するなど、完全ゼロ・エミッションを達成し、CO2削減活動も推進している。こうした積極的な環境の保全に資する活動が評価され、今回の受賞に至った。
リトレッドタイヤとは、摩耗により交換が必要となったタイヤのトレッド部に、新しいトレッドゴムを再加工してタイヤの機能を復元し再使用するタイヤ。廃棄物の抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再利用(リサイクル)と3Rのすべてを網羅しており、更生タイヤとも呼ばれている。
なお、同事業所はこれまでに、胆振東部地震復興活動に対する勇払郡むかわ町長の感謝状(2019年)、ウトナイ湖サンクチュアリ環境保護活動に対する公益財団法人日本野鳥の会の感謝状(2020年)、苫小牧市ワークライフバランス等企業表彰の未来を見つめる職場づくり賞(2020年)などの環境・社会貢献活動に関する賞を受賞している。
横浜ゴムではESG経営において「未来への思いやり」をスローガンとして掲げており、事業活動を通じた社会課題への貢献を進めていく考え。
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