ライフ性能、耐偏摩耗性能を向上
住友ゴム工業、TB用オールシーズンタイヤの新製品「SP680」発売へ
タイヤ 2017-12-20
住友ゴム工業は12月19日に記者会見を開き、トラック・バス用ロングライフオールシーズンタイヤの新製品「SP680」を発表した。発売サイズは18サイズで、価格はオープン価格。2018年2月から順次発売する。
SP680は、従来品であるSP670以来、オールシーズンタイヤの汎用品としては9年ぶりの新製品で、「新技術を採用した自信作」(増田栄一執行役員・タイヤ国内リプレイス営業本部長)。顧客がトラック・バス用オールシーズンタイヤに求めるロングライフ、省メンテナンス、安全性に対応した。
同社独自の新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」をトラック・バス用タイヤで初めて採用することで、ライフ性能と耐偏摩耗性能が向上。従来品であるSP670に比べ、ライフ性能は20%以上向上、ヒールアンドトー摩耗発生量は45%低減している。
ロングライフ、省メンテナンス、安全性向上に向けて採用した技術が、ロック・ブロック、SCTⅢ(スクウェア・コンタクト・テクノロジーⅢ)、Wavy Lineサイプ、S.A.微粒子カーボンⅣ。
ロック・ブロックは、ブロック剛性アップの技術をさらに進化させ、走行時のパターンの変形を抑制したもの。ライフ性能、耐偏摩耗性能の向上に寄与している。
SCTⅢは、ショルダー部の接地圧を均一にコントロールする技術「スクウェア・コンタクト・テクノロジー」をさらに進化させたもの。ショルダーエッジ部にあった接地圧を均一化することで、耐偏摩耗性能が向上している。
Wavy Lineサイプはブロックの中心を横切る波形のサイプ。サイプを入れることでウエット性能を確保しながら、サイプ形状を波形にすることで動き合うブロックが互いに噛み合い、ブロック剛性をキープしている。
S.A.微粒子カーボンⅣは、カーボンとポリマーの絡み合いを強固にしたもの。カーボンとポリマーの吸着点が増え、結合力が強く、離れにくくなったことでライフ性能が向上している。
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