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再資源化に取り組む産廃企業を見学

東京ゴム薬品商同業会、研修会を実施

商社 2023-07-17

 東京ゴム薬品商同業会(椎名孝雄理事長=双龍産業会長)は新型コロナのためこれまで3年間研修行事を控えてきたが、7月6日に今年度の研修行事として埼玉県の産廃工場の見学を実施した。

参加者一行で記念撮影


 今回見学したのは埼玉県三芳町の産廃業・石坂産業(石阪典子社長)と産廃処理工場と隣接する三富里山。加藤産商が幹事を担当し会員企業26社中16社から29人が参加した。

 石坂産業は「Zero Waste Design」をモットーに循環型経済への転換を目指す、業界でも非常にユニークな産廃中間業者で、ゴミの再資源化に積極的に取り組んでいる。これまでテレビなどでも紹介されている企業だ。

 防塵や防音と周辺への環境対策として屋内で産廃処理を行っており、また、カーボンフリーの観点から、日立と共同で開発した電動重機類を使用している。産廃からのリサイクル品としては固形燃料、段ボール原料用ウッドチップ、アスファルト舗装用の砂利などの紹介があった。さらに、荒れていた隣接の里山は長年にわたって植林を行うとともに手入れをして再生してきた。加えて菜園、養鶏、養蜂なども手掛ける。里山の食堂での昼食の食材は全て現地でとれたものを使ったメニューとなった。

 椎名理事長は「案内役は入社約3年目の女性社員が担当してくれたがしっかりした振る舞いと豊富な知識に感心した。工場内や里山で出会った従業員の方が全員あいさつをしてくれ、社員教育も徹底されていることが垣間見え気持ちの良い見学になった」と研修会の成果を振り返っている。

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