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2020年12月期業績

クリヤマホールディングス、アジア事業は減収増益

商社 2021-02-12

 クリヤマホールディングスが2月12日に発表した2020年12月期業績は、売上高が499億5,300万円で前期比9.4%減、営業利益が28億9,800万円で同6.9%減、経常利益が33億1,900万円で同4.5%増、純利益が14億4,400万円で同28.8%減だった。

 セグメント別では、アジア事業の売上高は257億1,000万円で同9.0%減、営業利益が28億6,600万円で同5.0%増となった。

 そのうち、産業資材事業は売上高が150億7,600万円で同5.8%減、営業利益が21億2,800万円で同18.5%増。日本の建機・農機のグローバルTier1サプライヤとして、排ガス規制に対応する尿素水識別センサーおよび尿素SCR用モジュール・タンクなどの供給を継続したことで販売が増加。中国子会社の建機メーカー向けの販売も業績伸長に寄与した。

 スポーツ・建設資材事業は売上高100億4,300万円で同12.4%減、営業利益が8億8,300万円で同16.3%減。鉄道施設などで使用される「エンシン階段」や陸上競技用の「モンドトラック」などの販売が増加したが、大型商業施設などの設備投資が低迷し、「スーパー・マテリアルズ」(大判セラミックタイル)の販売が減少したことで減収減益となった。

 その他事業は売上高が5億9,000万円で同25.8%減、営業損失が1億4,500万円(同1億2,100万円の損失)。イタリア製スポーツアパレル「MONTURA」の販売が、新型コロナ感染再拡大による外出自粛で総じて軟調となり、減収減益となった。

 北米事業は売上高が214億1,000万円で同8.1%減、営業利益が11億4,000万円で同19.1%減。DIY需要により住宅外壁塗装用「ペイントスプレーホース」や屋外プール用「Spaホース」などの一般家庭向け販売が好調だったが、主力の飲料用ホースや各種産業向け販売が軟調だったことで減収減益となった。

 欧州事業は売上高が28億3,200万円で同20.9%減、営業損失が2億1,300万円(同2億2,000万円の損失)。各国の新型コロナ感染再拡大の加速で、複数の国と地域が再びロックダウンに踏み切ったことで全体的に軟調に推移した。

 2021年12月期通期業績予想は、売上高520億円で同4.1%増、営業利益28億円で同3.4%減、経常利益が30億円で同9.6%減、純利益が17億円で同17.7%増の見通し。

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