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デジタルデバイドを埋める役割を担う商社に

【インタビュー】日加商工社長 加藤暢利氏

会員限定 商社 2020-07-21

withコロナ-企業はどう変わったのか

 新型コロナウイルスの影響は5月の売り上げに出た。「昨年の5月に比べて20%ほど落ち込みを見せたが、6月にはほぼ前年並みの水準に回復した」と日加商工の加藤暢利社長は語る。一方、このコロナ禍は、「これまで変わらなければと考えていながらも、なかなか変革が進まなかった物事をコロナ禍が一気に進めてくれた一面もあった」(加藤社長)と、予想外の影響も与えた。新型コロナウイルスで新しい生活様式が求められる中、若き経営者は何を考え、企業はどう変わってきたのか聞いた。

 ■新型コロナウイルスによる影響
 4月の緊急事態宣言によって、5月はさすがに前年に比べ売上高が20%ほど落ち込んだ。しかし6月はほぼ前年並みに戻った。まだ詳しく分析できていないが、5月までは当社から先の商売が仕事を休業にしていたり、テレワークの実施で担当者が動けなかったりといったことが続き、我々卸とユーザーとの間にいるところの機能が止まってしまっていた。それが6月に入って動き出してきたことで、これまで流通の動きで詰まっていたところが徐々に解消してきて、売り上げの回復に繋がってきたとみている。

 ■新型コロナウイルスによって気付かされたこと
 言い方は少し過激になるが、かねて社会全体が働き方改革を意識し、皆が「こういう方向に行くべきだよね」と考えてはいたけれど、業態や企業自体の事情に加え様々な慣習や慣例に縛られて、実際に中々進まなかったことが今回のコロナ禍による感染防止対策の中で、

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