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【特集】ゴム関連企業の海外進出<アセアン編>

日加商工、タイ市場でビジネス拡大

商社 2018-05-09

ニッカ ラバー&プラスチック(タイランド)/TPRノブカワ社ネオロン在庫前でスタッフ一同と(左から3人目が加藤社長)


 日加商工は2013年3月、タイに販売会社「NIKKA Rubber&Plastic(Thailand)〈ニッカ ラバー&プラスチック(タイランド)〉」を合弁で設立した。資本金は当初200万バーツで、事務所はバンコクとアユタヤの中間に位置するパトゥンタニに開設した。現在はアユタヤのファストファク工業団地に移転し、在庫倉庫設備等を整え、現地スタッフ5人が働いている。

 タイ進出について、加藤暢利社長は「アジアの成長とともに日本のインフラ技術が要望され、鉄道や道路、港湾など土木建築等の分野で技術のあるジャパンスペックが注目されている。そうしたスペックを要望されたとき、当社もサポートできるようにしたい。タイを選んだのは、アセアン地域のハブとして成長しているため」と言う。

 食品、空調のほか、国営企業である電力、鉄道向け販売が多く、特に食品は食品衛生法に対応できる日本製資材が必要な、日本向け冷凍食品工場への販売が伸びている。また今後は、チェンマイ新幹線などビッグプロジェクトが計画されている鉄道分野に期待している。顧客はローカル企業が中心だが、今後、日系企業とのビジネス拡大を目指す方針。現地スタッフでは日系企業への対応が難しいため、日加商工の営業スタッフがタイの日系企業に対して直接営業できるよう、社内体制を整えている。「今後、皆さんの在タイ顧客への現地サポート等、気兼ねなくご相談いただきたい」と話す。

 新規需要開拓を図るため、展示会への出展にも積極的に取り組んでいる。これまでゴム・プラスチック関連の展示会に、単独や他社との共同で年に1、2回出展している。直近では、バンコクのバイテック展示場で5月16-19日に開催される「SUBCON2018」に出展するモリテック社をニッカ タイランドがサポートする。

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