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ベトナム進出で模範的取り組み評価

ミナトゴムがはばたく中小企業300社に

商社 2016-07-11

ミナト・ラバー・ベトナムの工場内部

ミナト・ラバー・ベトナムの工場内部


 中小企業庁が選定する「はばたく中小企業・小規模事業者300社」にミナトゴム(本社・船橋市、田口昌也社長)が選出された。ゴム・樹脂製品の現地需要拡大を見越し、ベトナムに進出。ベトナム人を現地管理職に登用するなど、意欲的で模範的な取り組みを評価されたものだ。

 ミナトゴムでは2013年8月にベトナム・ハナムに現地法人を設立、翌14年3月にはドンバンⅡ工業団地に工場を竣工、以後順調に販路を広げており「工場は現状手狭となり、第2期拡張も検討中」(田口社長)という状況だ。

 国内にはマザー工場とする茨城県稲敷市の新利根工場と岩手県二戸市の岩手工場を有するが、ベトナムのミナト・ラバー・ベトナムは「現地で自立した経営」を方針に掲げ、コストパフォーマンスの優位点より高品質で高付加価値化が認められる品質の確立に重点を置いてきた。

 製品の多くは日本へ輸出されるが、日本の高い技術力を受け継ぐ企業としてローカルでの独自な販路も増えてきている。

 「ベトナム工場立ち上げに際しては、ベトナム人で現地管理職としたナム氏との縁やジェトロの強力なサポートなしでは確立できなかった」と、田口社長は思い返す。

 現在は目標に掲げている「現地で自立した経営」の確立に向け、より安定した生産量と品質の向上を図るよう現地スタッフの教育も積極的に進めている。

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