氷上性能とロングライフ実現
住友ゴム工業が乗用車用スタッドレス「ウインターマックス02」発表
タイヤ 2016-07-11
住友ゴム工業は7月4日、乗用車用スタッドレスタイヤ「ウインターマックス02」の発表会をパレスホテル立川(東京都立川市)で、試走会を東大和スケートリンク(同東大和市)で開催した。
「ウインターマックス02」は、ダンロップ史上№1の「氷上性能」と「長持ち」(「効きの長持ち」+「ライフの長持ち」)を実現した新商品で、8月から順次発売。サイズは91サイズで価格はオープン。
独自の新材料開発技術「4Dナノデザイン」によりシリカの分散性を高めた新開発の「超密着ナノフィットゴム」と、サイピング(マックス シャープエッジ)の本数を増やし最適パターン形状とした「マックス グリップパターン」により、従来品「ウインターマックス01」と比べ氷上ブレーキ性能が12%向上している。
また「超密着ナノフィットゴム」に経時変化によるタイヤ硬化を抑制する新開発の高性能バイオマス材料「しなやか成分」を配合することで、高い氷上性能の長期間維持を実現している。
商品発表会では冒頭、西実代表取締役専務執行役員があいさつし「今年2月にテストコースで試走した後に最終的なチューニングをし、氷上性能とロングライフをアップさせるとともに、氷上性能を長持ちさせることも実現した。満足のいく仕上がりでダンロップ史上最高傑作のスタッドレスになった」と自信を示した。
「02」は氷上性能が高いだけでなく、ドライ路面での高性能も特長のひとつ。「夏タイヤからの履き替えでも違和感がなく、ロングライフなので早期装着にも対応可能」(増田栄一執行役員タイヤ国内リプレイス営業本部長)という。本格的な降雪期を前に早めに装着することで「突然の降雪による事故や交通渋滞を防ぐという社会的要請に対しても貢献できる」(同)としている。
プロモーションでは、氷上性能の高さを身をもって感じてもらうため“体感”を重視した活動に力点を置き、過去最大規模の試走会を実施する計画。またスマートフォンやタブレットを活用したバーチャル試走体験なども計画している。
東大和スケートリンクで行われた試走会では、従来品の「01」と「02」を装着した乗用車に試乗し、発進・ブレーキテスト、スラロームテストを行い、その性能を比較した。試走では、「01」でも十分安定した走行感は得られたが、「02」の試走ではより以上のブレーキ性能とハンドリングの安定感を体感することができた。
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