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六本木ヒルズで発表会 国内の補修市場に向けて展開

ピレリジャパン、「CINTURATO P6」を4月から発売

タイヤ 2017-03-29

ディミトリオス・パパダコス社長・CEOと「CINTURATO P6」


 ピレリジャパンは日本を含むアジアパシフィック市場に向けた中・小型車両モデル向けタイヤ「CINTURATO(チントゥラート)P6」を4月1日から発売する。発売に先立ち、3月28日に六本木ヒルズクラブ(東京都港区)で会見し、ディミトリオス・パパダコス社長・CEOら出席のもと新商品について解説した。

 「CINTURATO」は、イタリア語で「ベルトを巻いた」という意味を持ち、1950年代にピレリがベルトを巻いたラジアル構造タイヤ製品の名称として初めて採用。その後シリーズ化し、現在はピレリが推進するグリーンパフォーマンスタイヤの中核を成す製品となっている。

 今回発表した「CINTURATO P6」は同シリーズの新製品で、日本市場を含むアジアパシフィック市場の補修市場に向けて投入する。

 主な対象は中型および小型車のオーナーとなる「日常の移動手段としてマイカーを利用している、女性を含むファミリー層」(ピレリジャパン)で、新製品はこれらユーザー層にニーズの高い、安全性、快適性、低燃費をバランスさせたコンセプトで開発された。 

 安全性では、よりワイドな縦溝と外側部の横方向に伸びる溝を配置したトレッドデザインにより設置面における排水性を改善(従来製品対比+5%)、接地面積の拡大と接地圧の均等化によりウエットおよびドライコンデションにおけるブレーキ性能を向上させている。

 低燃費性では、革新的なトレッドキャップコンパウンドやフルシリカコンパウンドの採用に加え、新しい加硫サイクルの開発により、他の領域の性能を損なうことなく転がり抵抗を低減(同-10%)。快適性では、新たな溝の配列とサイピングを投入し、キャビン内のノイズ周波数の振幅を減少(同-20%)させ、より静かなタイヤを実現した。

 発売サイズは中・小型車両に特化した21サイズで、全サイズでタイヤラベリング制度A/bグレードを取得。オープン価格で4月1日から順次発売する。

 ピレリでは補修市場向けに「CINTURATO P1」シリーズを展開しており、昨年にはよりスポーツ性能に特化した「DRAGON SPORT(ドラゴンスポーツ)を発売。今回、ボリュームゾーンとなるスタンダードサイズをカバーする「CINTURATO P6」を発売することで、補修市場における展開のさらなる強化を図る。

 なお、発表会では二輪タイヤ部門のモータースポーツ活動の発表も行われた。

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