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2030年までに国内タイヤ販売店で

住友ゴム工業、プラスチック素材年間使用量45%削減

タイヤ 2021-09-21

 住友ゴム工業は、8月に策定したサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ 2050」で、世界的なプラスチック問題に対し、国内タイヤ販売店でのプラスチックの使用削減に取り組む。

 まずは店頭でのプラスチックを削減することで、2030 年までにタイヤ販売店での年間使用量を45%削減(2019年比)することを目指す。

 具体的な施策としては、①展示タイヤのラップ巻き削減②展示ツールの素材変更③タイヤラベルのサイズダウン――の 3点を推進する。

 販売店とともに使い捨てプラスチックの使用削減に取り組むことで、今後あるべき新たなタイヤ販売のスタイルを確立。また、来店するユーザーにも店頭の変化から個々のライフスタイルを見直すきっかけにしてもらいたいとしている。

 同社は、プラスチック削減の観点からすでに全国の DUNLOP 直営店(タイヤセレクト、タイヤランド)でのレジ袋の提供を取り止めている。さらに石油由来プラスチックの使用量を削減すべく、ガソリンスタンドやカー用品量販店にも拡大し、タイヤラベルや商品包装材などに使用するプラスチックを段階的に削減していく。

 今後、各事業でのグローバルでのプラスチック使用量を 2023年に2019 年比で40%削減することを目指して取り組みを進め、社会や環境と共存しながら、経済的価値だけでなく、社会的価値の向上にも取り組み、持続可能な社会の発展に貢献していく。

 ■プラスチック素材削減の具体的な施策
 ①タイヤのラップ巻き削減=展示タイヤの日焼けや汚れ防止を目的としたタイヤへの使い捨てラップ巻きの無料提供を7月1日から順次終了している。引き続きラップ巻きが必要となる販売店には、有料でラップ巻きや繰り返し使用可能なタイヤカバーを提供することでプラスチック年間使用量を27トン削減することを目指す。

 ②展示ツールの素材変更=これまでプラスチックで制作していた店頭展示ツールの一部を2月から段階的に再生プラスチックに置き換えている。これによって展示ツールに使用するプラスチック年間使用量を10トン削減(2019年比)することを目指す。

 ③タイヤラベルのサイズダウン=2022年からタイヤの仕様や性能を表示するタイヤラベルのサイズを平均 50%小さくすることで、プラスチック年間使用量を16トン削減(2019年比)することを目指す。

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