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タイヤ摩耗が検知可能に

住友ゴム工業 、タイヤセンシング技術を進化

タイヤ 2021-02-10

 住友ゴム工業は、独自のタイヤセンシング技術「SENSING CORE(センシングコア)」を進化させ、タイヤの摩耗量を検知する技術を新たに確立した。

センシングコア摩耗検知技術イメージ


 従来から検知可能だったタイヤ空気圧・荷重・路面状態に加えて、タイヤ摩耗が検知できるようになったことで、CASE/MaaSといったモビリティ社会に貢献していく。

 SENSING COREは、タイヤ開発で培ったタイヤの動的挙動に関する知見と、タイヤの回転により発生する車輪速信号を解析するデジタルフィルタリング技術を融合させることで、タイヤに関するさまざまな状態を検知する技術。

 同技術は、タイヤそのものをセンサーとして利用するため、タイヤへの付加的なセンサーの追加を必要とせず、メンテナンスフリーであるというのが大きな特長。車輪速信号などの必要な情報をクラウドにアップすることで、クラウド上でも検知することも可能となっている。

 今回、これまでの開発で得られた知見をもとに、車輪速信号とエンジンなどの情報からタイヤのトレッド剛性を算出することで、タイヤ摩耗量の検知が可能となり、ドライバーへタイヤの摩耗状態を提供することが可能となる。また、得られた摩耗状態をクラウド経由で集中管理することで、モビリティサービスや運送事業者などの安全運行やメンテナンスコストの大幅な削減などへの応用が見込まれる。

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