「共感・共議・共研・共創」の入口
ブリヂストン、「Bridgestone Innovation Gallery」を公開
タイヤ 2020-09-23
ブリヂストンが東京都小平地区に建設を進めていた「Bridgestone Innovation Gallery」が11月末から一般公開される。
これは「小平再開発ビジョン~Bridgestone Innovation Park~」の一環として進めてきたもので、再開発では第1期(総投資額:約300億円)として、「Bridgestone Innovation Gallery」、異業種を含む他社のエンジニアと技術開発を共に行う「B-Innovation」(2021年末開設)、実車試験を行える「B-Mobility」(2021年末開設)が予定されている。
9月15日、Bridgestone Innovation Galleryの一般公開に先立ち、石橋秀一代表執行役 Global CEO、坂野真人執行役専務 Global CTOが記者会見を開催。Bridgestone Innovation Parkの意義や今後の戦略について説明した。
Bridgestone Innovation Parkは、イノベーションを通じて新たな価値を創造するグローバル拠点として、「共感・共議・共研・共創」の役割を担う。その入口になるBridgestone Innovation Galleryは、ユーザー、ステークホルダー、社会をつなぐ新たな「共感」の場としての意味を持っている。
会見で石橋代表執行役 Global CEOは、「Bridgestone Innovation Galleryは、2021年末に開設予定のB-Innovation、B-Mobilityとの連携により、リアルとデジタルを融合し、“すぐに形にして、すぐに試す”を繰り返すことができ、アジャイル(迅速)な開発を可能にする施設になる」と、その意義を語った。
同社では、「2050年にサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げている。このビジョンを支えるのが、「コア事業」(タイヤ・ゴム事業)と「成長事業」(ソリューション事業)にシミュレーションなどの「デジタル」を融合した『技術イノベーション』だ。
技術イノベーションにより、断トツ商品の開発・断トツソリューションを加速し、ビジョンの実現につなげる。
「成長事業として位置付けているソリューション事業は現在、当社売上高の15%程度を占めているが、これを3年後には20%まで高めたい。他メーカーとの競合、中国・韓国・インドメーカーの台頭など、競争は激化している。これからは常に違う土俵を自分自身の手で作っていかなければならない。例えば、これまではサプライヤーとしてOEメーカーにタイヤを供給していただけだったが、これからはパートナーとして、初期段階から一緒になって開発していくことが求められる。これを支えるのが技術イノベーションであり、Bridgestone Innovation Parkはその中核となる存在だ」(石橋代表執行役 Global CEO)と、Bridgestone Innovation Parkに期待を寄せる。
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