【新年インタビュー】横浜ゴム野地彦旬社長
「100周年迎える2017年 中計達成に全力あげる」
タイヤ 2017-01-06
■2017年の取り組み
創業100周年であるGD100「フェーズⅣ」の最終年となる2017年の取り組みについて、タイヤ事業においては、「グローバルOE市場への注力」を図り、欧州でのプレミアムカーへの納入促進と共に、北米、中国、ASEANを中心にカーメーカーへの新車装着を加速させます。補修用タイヤ市場向けでは、ここ数年では最も積極的な新商品投入を行う予定であり、日本、北米をはじめ、全世界でさまざまなカテゴリーの新商品を発売します。
「大需要・得意市場でのプレゼンスを向上」させるため、チェルシーFCによる世界的な認知度向上をさらに図り、海外、特に欧州・アジアでの拡販に取り組みます。SUVが好調な北米においても現地のタイヤ研究開発センターを活かし、北米向け商品のラインアップ強化を図ります。また、モータースポーツについても、2017年シーズンからスーパーGT選手権GT500クラスのホンダNSXにも当社のタイヤが使用されることが決定しましたので、2016年以上の成績を残せるようさらに戦闘力を高めたタイヤを投入し、技術力をアピールしていきたいと考えています。
「生産財タイヤ事業の拡大に向けた戦略」では、買収したATGの高い成長力、収益力、ブランド力を活かし、農機タイヤ市場の開拓を進めるなど、オフハイウェイタイヤ市場でのシェア拡大を図ります。トラック・バス用タイヤ、鉱山、建設機械用のタイヤについては商品の拡充に努めるだけでなく、タイヤメンテナンスを目的としたICT(情報通信技術)の活用も進めていきます。
MB事業に関しては、インドネシア・バタム島の海洋商品の新工場での国際認証の取得による本格的な稼働や長野工場の統合などによるさらなる競争力の向上を図ります。また、ホース配管分野では、海外自動車市場への取り組みを強化し、事業拡大を進めます。これらの施策の遂行により、全社売上高に占めるMB事業の比率向上を目指します。
■2017年10月に創業100周年
当社は1917年に横浜の地で創業し、その後、さまざまな社会情勢の変化を乗り越え、グローバル企業に成長してきました。100周年を迎える2017年10月13日には、新たなビジョンを掲げ、これまでにも増してガバナンス、コンプライアンス強化に取り組み、企業価値・市場地位において独自の存在感を持つグローバルカンパニーを目指し、世界の皆様の豊かさに貢献できる企業としてさらなる成長を遂げる次の100年をスタートします。
■社長として迎える100周年
100周年ということでコストはかかります。ただ、こういう節目に社長でいられたということは非常に幸せだと感じています。当社の100周年とGD100の最終年、売上高7,700億円、営業利益800億円の目標が達成できたら万々歳だと思います。
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