2020年12月期第1四半期業績
住友ゴム工業、事業利益が54.7%減
タイヤ 2020-05-19
住友ゴム工業が5月18日に発表した2020年12月期第1四半期(1~3月)業績(IFRS)は、売上収益が1,907億9,400万円で前年同期比9.7%減、事業利益が25億7,500万円で同54.7%減、純損失が34億300万円(前年同期は28億5,500万円の利益)となった。
事業利益段階の増減要因をみると、増益要因は原材料54億円、価格12億円、直接原価10億円、スポーツ8億円、産業品他4億円の合計88億円の増益。減益要因は数量・構成他14億円、固定費3億円、為替12億円、経費8億円、コロナ影響82億円の合計119億円の減益。差し引き31億円の減益となった。
セグメント別にみると、タイヤ事業は売上収益が1,631億8,600万円で同10.2%減、事業利益が20億7,700万円で同51.6%減。
国内新車用タイヤは、納入車種拡大によるシェアアップや低燃費タイヤを中心とする高機能商品の拡販を進めたが、自動車メーカーの生産台数が減少したことから、売上収益は前年同期を下回った。
国内市販用タイヤは、新商品「VEURO VE304」をはじめとする「ダンロップ」ブランドの低燃費タイヤを中心に、高機能商品の拡販を推進したが、暖冬の影響による冬タイヤの販売が前年同期を下回ったことに加え、新型コロナウイルス感染症による影響を受け市場が低迷したことにより、売上収益は前年同期を下回った。
海外新車用タイヤは、中国を中心に自動車メーカーの工場稼働停止および減産の影響により、売上収益は前年同期を下回った。
海外市販用タイヤは、アジア・大洋州地域では、特に中国において新型コロナウイルス感染症の感染拡大阻止に向けた大規模な都市封鎖が行われ、需要は大きく落ち込んだ。また、欧州・アフリカ地域および米州地域においても、新型コロナウイルス感染症の影響により、市場が低調となったことから、売上収益は前年同期を下回った。
スポーツ事業は売上収益が173億5,100万円で同14.0%減、事業損失が3億9,700万円(同8億5,700万円の利益)。
ゴルフ用品は、「ゼクシオ イレブン」や「ゼクシオ エックス」が国内外で好調なスタートを切りましたが、新型コロナウイルス感染症に伴うイベント中止や自粛ムード、ロックダウンなどの影響を受け、国内外ともに売上収益は前年同期を下回った。また、テニス用品も同様に、売上収益は前年同期を下回った。
ウェルネス事業でも新型コロナウイルス感染症予防対策でスポーツクラブの一時休業を実施したことなどにより、売上収益は前年同期を下回った。
産業品他事業は売上収益が102億5,700万円で同9.2%増、事業利益が8億8,700万円で同67.9%増。
医療用精密ゴム部品や制振ダンパー、インフラ系商材、手袋が堅調に推移したことから、産業品他事業の売上収益は前年同期を上回り、事業利益も増益となった。
2020年12月期通期業績予想については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で現時点では算出が困難なことなから、2月13日に公表した業績予想を取り下げ、未定とした。
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