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HSRをさらに進化させ、再生も可能に

ブリヂストン、世界初のポリマーを「SUSYM」と命名

タイヤ 2019-10-17

 ブリヂストンは10月16日、ゴムと樹脂を分子レベルで結びつけた世界初のポリマーの名称を「SUSYM(サシム)」に決定したと発表した。名称はSustain(持続させる)、Symphony(調和)、Symbiosis(共生)から付けた。同素材が社会で期待されることと結びつけた名称にすることで、認知拡大を図る。

 同社は2018年5月、ブタジエンやイソプレンなどの共役ジエン(ゴム成分)とエチレンなどのオレフィン(樹脂部分)を、独自に改良したガドリニウム触媒を用いることで共重合した世界初のポリマー「High Strength Rubber(HSR)」を発表。HSRは、一般的な合成ゴムより耐破壊特性が高い天然ゴムに比べ、耐亀裂性が5倍以上、耐摩耗性が2.5倍以上、引張強度が1.5倍以上という特徴を持つ。

 SUSYMはHSRをさらに進化させ、耐亀裂性、耐摩耗性、引張強度といった特徴はそのままに、穴が開きにくい(耐突き刺し性)、治る(再生・修復性)、低温でも強い(低温耐衝撃性)などの性能が飛躍的に向上した。局所的に強い力を加え変形させても壊れにくく、穴が開いても熱を加えると簡単に穴を治すことが可能。また、従来のゴムは低温環境下では硬く脆くなってしまい叩くと簡単に壊れるが、SUSYMは低温でもしなやかさを保つことができるため、叩いても壊れにくい。

 ゴムのしなやかさと樹脂の強さを両立しながら、それぞれの特性を自在に引き出すことができる。タイヤ以外の様々な分野への親和性が高いことから、同社では多くの企業、団体などとオープンイノベーションにより研究・開発を進めていく。

 10月23日から開催される「第46回東京モーターショー2019」では、SUSYMを活かしたコンセプトタイヤを展示する。

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