【特集】スタッドレスタイヤ
横浜ゴムの「アイスガード SUV G075」 氷上性能向上テーマに開発
タイヤ 2016-12-01
横浜ゴムのスタッドレスタイヤ商戦の今冬見通しは、昨年よりも降雪が早まっているが、需要・販売ともに通期(16年12月期)で前期並みと予想する。
今冬販売に注力しているスタッドレスタイヤは、増加傾向にあるSUV、CUV向けに7年ぶりの新商品として、9月1日から発売した「iceGUARD(アイスガード)SUV G075」。
アイスガード SUV G075は、「SUVに、飛躍の氷上性能を」テーマに、SUVユーザーからのニーズが最も高い氷上性能の向上に主眼を置いて開発された。また氷上性能の他に関心の高い性能永持ちと省燃費に加え、近年人気の都市型SUVに対応するため、静粛性も追求した。開発に当たっては、アイスガードの基本コンセプト「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」を投入し、最新技術を搭載した。
「氷に効く」では、アイスガードの最新コンパウンド技術「スーパー吸水ゴム」と、アイスガードのパターン技術を取り入れた専用トレッドパターンを採用した。これにより、氷上制動性能を従来品に比べ23%向上。
「永く効く」では、スーパー吸水ゴムに配合した「ブラックポリマーⅡ」と「エボ吸水ホワイトゲル」が低温時でもゴムの柔らかさを維持し、長期間にわたって高レベルの氷上性能を維持する。
「燃費に効く」では、ブルーアースの技術を応用した「低発熱トレッドゴム」を採用。発熱によるエネルギーロスを抑え、転がり抵抗を5%低減した。さらに横浜ゴム独自のシミュレーション技術により溝配置を最適化することで、パターンノイズを28%低減、静粛性を高めている。
販促活動については、店頭で放映してもらうプロモーション動画を今年は商品紹介だけでなく、ショートムービーも併せて制作した。動画は9月16日からYoutubeの同社チャンネルでも放映を開始した。
今後のスタッドレスタイヤ開発について、同社では「スノー地区のユーザーからは変わらず氷上性能のさらなる向上を求める声が多く上がっているので、氷上技術の追求を継続していく」としている。
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