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グアユールの商用化に向け

ブリヂストン、米子会社が伊ベルサリスと戦略的提携

タイヤ 2018-02-13

グアユール


 ブリヂストンは2月13日、米国子会社ブリヂストン アメリカス(BSA)とイタリアのベルサリスが、17年12月にグアユールの商用化に向け戦略的な提携を開始したと発表した。共同でグアユールの商用化に向けた研究開発を推進する。

 グアユールは、米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の低木。組織の中にゴム成分を含んでいる。ブリヂストンでは、パラゴムノキ由来の天然ゴムに代わる新たな天然資源として研究開発に注力。2015年には、グアユール由来の天然ゴムを使用した最初のタイヤを完成させている。

 今回の提携は、BSAのグアユール農業技術・加工プロセス技術における強みとベルサリスの持つ商用化に向けたプロセス構築や市場開拓に関するノウハウを結びつけるもの。最新の遺伝子技術を駆使し、より生産性の高いグアユール品種の開発を目指す。また提携を通して、グアユールの加工技術がブリヂストングループの研究施設「バイオラバープロセスリサーチセンター(BPRC)」(アリゾナ州メサ市)で最適化されることにより、グアユール由来の天然ゴムの品質改善・収穫量増加も期待される。

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