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2024年3月期第3四半期業績

タイガースポリマー、日本、米州、東南アジアは増収増益

決算 2024-02-14

 タイガースポリマーの2024年3月期第3四半期(2023年4~12月)業績は、売上高が370億8,700万円で前年同期比7.5%増、営業利益が30億400万円(前年同期は5,900万円の利益)、経常利益が36億9,300万円で同409.1%増、純利益が25億5,700万円(同2億6,700万円の損失)だった。

 セグメント別にみると、日本は売上高が167億700万円で同3.4%増、営業利益が9億8,000万円で同281.3%増。ゴムシート類・家電用ホースの販売は減少したが、自動車部品・産業用ホースの販売が増加。また、増収の影響や諸経費の減少などにより増益となった。

 米州は売上高が166億8,100万円で同20.8%増、営業利益が18億2,300万円(同5億7,900万円の損失)。米国は自動車部品・産業用ホースともに販売の増加に加えて円安による為替換算上の影響もあり増収・増益。メキシコの自動車部品は販売の増加に加えて円安による為替換算上の影響があり増収となったが、人件費や諸経費の増加などにより減益となった。

 東南アジアは売上高が28億2,100万円で同17.0%増、営業利益が2億400万円で同17.0%増。タイは自動車部品の米州向け販売が増加したことや円安による為替換算上の影響等により増収・増益。マレーシアは家電用ホースの販売が減少したことなどにより、減収減益となった。

 中国は売上高が36億4,200万円で同24.6%減、営業損失が8,800万円(同1億5,700万円の利益)。中国は自動車部品・家電用ホースともに販売が減少したで減収減益となった。

業績予想を上方修正

 同社は2024年3月期通期業績予想を上方修正した。中国における販売減が想定されるものの、米州の販売が堅調に推移していることから、売上高は前回予想と変更はないが、利益については、主に材料費、労務費および物流費などの経費支出を想定より抑えることができたことなどにより、営業利益、経常利益、純利益は、前回公表を上回る見込み。

 ■2024年3月期通期業績予想
 ◇売上高=480億円(前回予想と変わらず)◇営業利益=34億円(前回予想30億円、増減率13.3%増)◇経常利益=41億円(同37億円、同10.8%増)◇純利益=29億円(同24億円、同20.8%増)

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