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2023年3月期第2四半期決算説明会

信越ポリマー 、シリコーンゴム成形品は18%増収

会員限定 決算 2022-11-08

 信越ポリマーは11月8日、2022年3月期第2四半期(4~9月)決算説明会をオンラインで開催した。

 同社の第2四半期業績は、売上高が525億4,900万円で前年同期比20.2%増、営業利益が66億4,300万円で同45.0%増、経常利益が73億8,400万円で同57.0%増、純利益が50億3,300万円で同44.2%増。営業利益は第2四半期としては過去最高となり、円安もプラスに働き業績を押し上げた。

 「当期は半導体産業の旺盛な需要を受けて、ウエハー容器がフル生産を続けた結果、業績向上に大きく貢献。OA機器用部品もレーザープリンター用ロールが増加し好調だった。自動車用入力デバイスは横ばいだったが、EV(電動車)化拡大により導電性ポリマーが順調に伸びたことで業績に寄与した」(小野義昭社長)。

 シリコーンゴム成形品を含む精密成形品事業は、売上高が243億7,200万円で同24.8%増、営業利益が52億5,200万円で同55.3%増。半導体関連容器やOA機器用部品のほか、シリコーンゴム成形品の好調な出荷が続いたことで前年同期実績を大幅に上回った。シリコーンゴム成形品は主力のメディカル関連製品が回復し、売上高は同18%増加した。

 通期業績は売上高が1,080億円で前期比16.6%増、営業利益が120億円で同23.3%増、経常利益が125億円で同23.4%増、純利益が88億円で同39.5%増を計画している。

 「半導体産業は中長期的な成長が見込まれるため、半導体関連容器事業を第1の成長の柱に据え、生産能力の拡大を全力で進める。また、自動車産業はEV化や自動運転に伴う新技術の急速な進展が見込まれる。電子デバイス製品の現有製品を伸ばすとともに新規テーマを進めることで第2の柱とする」(同)考え。

 設備投資額は150億円(前期61億700万円)を計画。半導体関連市場の拡大を見据え、主力の300ミリウエハー用出荷容器を生産する糸魚川工場を増築するほか、東京工場に新生産棟を建設する。

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