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2023年3月期第1四半期業績

NOK、シール事業は自動車減産等で減収減益

決算 2022-08-02

 NOKの2023年3月期第1四半期(2022年4~6月)業績は、売上高が1,610億円3,100万円で前年同期比2.7%増、営業損失が13億9,400万円(前年同期は68億8,200万円の利益)、経常利益が49億4,100万円で同54.6%減、純利益が20億5,300万円で同70.0%減だった。

 セグメント別では、シール事業は売上高が810億500万円で同3.6%減、営業利益が31億6,100万円で同68.1%減。自動車向けは為替変動や原材料価格の高騰に伴う売価転嫁の増収はあったが、自動車減産の影響が大きく販売は減少。一般機械向けは建設機械、工作機械、ロボット向けの国内需要が堅調だったが、中国のロックダウンの影響などで販売が減少した。利益面では減収に加え、材料費の高騰や経費の増加により減益となった。

 電子部品事業は売上高が749億4,700万円で同10.1%増、営業損失が49億700万円(同33億6,900万円の損失)。中国のロックダウンや半導体不足などで需要は減少したが、為替変動による増収の影響が大きく、高機能スマートフォン向けや自動車向けなどの販売は増加。ただ、実質販売の減少や経費の増加により利益面では営業損失となった。

 その他事業は売上高が69億7,800万円で同9.8%増、営業利益が3億4,700万円で同4.1%増。特殊潤滑材の需要が減少したが、事務機向け製品は需要が回復、為替変動による増収の影響も大きく販売は増加した。

業績予想を下方修正

 NOKは8月2日、2023年3月期第2四半期および通期業績予想の下方修正を発表した。第2四半期は、中国のロックダウンの影響や半導体など部品不足の影響で自動車生産が想定を下回る見込みから、シール事業、電子部品事業で販売が減少する見通し。また、景気の下振れリスクで先行き不透明なため、通期業績予想は下期予想を据え置き、上期予想の修正値分のみを反映した。

 ■2023年3月期第2四半期業績予想
 ◇売上高=3,518億円(前回予想3,690億円、増減率4.7%減)◇営業利益=43億円(同115億円、同62.6%減)◇経常利益=122億円(同145億円、同15.9%減)◇純利益=70億円(同80億円、同12.5%減)

 ■2023年3月期通期業績予想
 ◇売上高=7,408億円(同7,580億円、同2.3%減)◇営業利益=223億円(同295億円、同24.4%減)◇経常利益=342億円(同365億円、同6.3%減)◇純利益=195億円(同205億円、同4.9%減)

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