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2022年3月期業績

不二ラテックス、医療機器事業は増収減益

決算 2022-05-16

 不二ラテックスの2022年3月期業績は、売上高が81億4,700万円(前期は68億5,000万円)、営業利益が5億2,900万円(同2億6,900万円)、経常利益が4億8600万円(同2億2,600万円)、純損失が1億4,200万円(同1億7,000万円の利益)だった。期首から「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、各増減率は記載していない。

 セグメント別では、医療機器事業は売上高が23億100万円(同21億4,500万円)、営業損失が2億8,200万円(同7,300万円の損失)。メディカル製品は、欧州向け販売が好調だったことに加え、生産・販売の効率化や費用削減、生産歩留向上策が寄与した。主力のコンドームは、新素材コンドームSKYNの売り上げが好調だったが、新生産設備における製造費用が想像以上に膨らみ在庫の評価減を実施したことで、全体では増収減益となった。

 精密機器事業は、売上高が53億1,600万円(同42億円)、営業利益が12億5,900万円で同72.1%増。国内・海外とも2020年12月以降に取引先需要が急回復し、年間を通して受注が好調に推移した。生産設備用市場だけでなく幅広い業種で需要が拡大したほか、海外向けも欧州を中心に受注が好調で、過去最高の増収増益となった。

 SP事業は売上高3億3,000万円(同3億1,000万円)、営業損失は700万円(同2,900万円の損失)。コロナ禍による各種イベントや対面販売の減少で、ゴム風船およびフィルムバルーンが、プロモーションツールとして使用される機会が減少したことが響いた。

 食品容器事業は売上高が1億9,900万円(同1億9,400万円)、営業利益が1,400万円で同80.7%減だった。

 2023年3月期通期業績予想は、売上高が81億円で前期比0.6%減、営業利益が5億円で同5.5%減、経常利益が4億6,000万円で同5.4%減、純利益が3億2,000万円(前期は1億4200万円の損失)と予想している。

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