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コラム「Front Line」

人材確保、事業継続のためにも賃上げを

会員限定 連載 2024-03-18

 物価高の進行と人手不足が続く中、今年の春闘はある意味、人材(従業員)に対する企業側の姿勢が問われている。自動車、電機、鉄鋼、流通、外食産業の多くで満額や要求を超える回答が出されたのは、人材を確保したい、人材を大切にしたい、人材流出を防ぎたいという企業側の危機感の表れとも言えるだろう。

 ゴム連合の2024春のとりくみでも、平均賃金賃上げ方式(加重平均)の要求平均は1万4,812円と、同連合発足以降の過去最高だった。同連合は賃上げを最大の焦点に据え、「定期昇給に加え、賃金改善9,000円以上」と、23年ぶりに目標金額を掲げることで、各単組を後押ししている。

 そこにあるのも

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