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コラム「Front Line」

「ナノテラス」により広がるゴムの見える世界

会員限定 連載 2023-12-04

 タイヤや自動車部品を中心に、生活の様々な場所で用いられるゴム。柔軟で自己復元性があるこのユニークな素材は、工業化されてから100年以上を経た今も全てが解明されておらず、代替素材も見当たらない。その点もユニークだ。

 飲食店それぞれに独自の味があるように、ゴム製品メーカーもそれぞれが独自の配合を持つ。料理で言えば、砂糖を入れると甘くなる、塩を入れるとしょっぱくなるといった具合に、配合に関しても投入する原材料それぞれに役割はあるものの、どの原材料をどのタイミングでどれほど投入するかは、メーカーそれぞれが積み上げてきた経験と知見によるところが大きい。経験則からは正しいが、コンパウンドの中身が実際にどうなっているかを見ることはできなかった。

 その見えなかったゴムの中身が、施設や手法、機器の進化により、徐々に明らかになってきている。

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