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コラム「Front Line」

EV化のピンチから一転し大きなチャンスに

会員限定 連載 2022-12-05

 自動車関連が需要の7割を占めるゴム製品にとって、自動車のEV(電動車)化は大きな課題だ。内燃機関周りでシビアに求められ、そこに用いられる自動車用ゴム部品の強みでもあった耐熱性や耐油性が、EVで同様に求められることは考えにくい。残念ながら、EV化が進むことで失われる自動車用ゴム部品は少なくない。

 こうした状況は、自動車用ゴム部品に用いられる原材料にとっても同じだ。自動車用途で、今まで売りとしていた耐熱性や耐油性が求められないのであれば、他用途に活路を見出すほかない。ただ、自動車産業ほど巨大で、自動車用ゴム部品ほどボリュームのある用途を見つけることは難しい。そのため、個々のボリュームは大きくなくても、複数の用途を積み重ね、自動車用ゴム部品の穴を埋める。その用途開拓が課題となっていた。

 こうした背景だけを考えると、日本ゼオンが

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