コラム「Front Line」
ホースは増えるが手放しでは喜べない
会員限定 連載 2022-06-06
先月、3年ぶりにリアル開催された「人とくるまのテクノロジー展」。新型コロナ以前の3年前が、どのような展示だったのかを明確に憶えてはいないが、少なくとも今回の展示での中心は電動車(EV)に関するもので、100年以上もの間、常に自動車を支える中心にあったエンジンに、大きな焦点は当たっていなかった。
需要の約7割を自動車が占めるゴム製品にとって、この変化が及ぼす影響は大きい。燃料用ホースやオイルシールなどエンジン周りに使用されるゴム製品が、その変化のターゲットになる。これは、近年言われ続けてきたことだ。もちろん、全ての自動車が今すぐEVに替わるわけではなく、当面はエンジン搭載車が市場の多くを占めることに違いはない。しかし、大きな流れがEVにあることも事実で、その流れに抗うことはできないだろう。
展示会に出展していたホース関連メーカーの担当者に
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