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特集「防災に貢献するゴム企業」

丸五、瓦礫から足裏を守る災害用シューズ「ソールバリアモック#03」

会員限定 ラバーインダストリー 2024-05-30

 丸五(岡山県倉敷市)は地下足袋からはじまり、安全靴や手甲保護手袋、カジュアルシューズまで幅広く手掛ける、岡山県を代表する履物メーカー。同社はセーフティーシューズ(安全靴)で培った技術を活かし、瓦礫から足裏を守る特殊繊維内蔵シューズ「ソールバリアモック#03」を災害用シューズとして開発、2013年にはグッドデザイン賞を受賞した。令和6年能登半島地震を受け、災害への危機感が高まる今だからこそ、同社の災害用シューズにもう一度注目したい。

ソールバリアモック#03

きっかけは東日本大震災

 丸五のソールバリアモック#03は東日本大震災をきっかけに開発された災害用シューズ。耐踏み抜き性能に優れており、災害発生後の危険な道路、倒壊した建物の瓦礫など、危険物から足裏を守る。

㊨丸五フットウェア事業部商品部部長 福田勝一郎氏 ㊧丸五商品部企画設計グループチームリーダー 為房純一氏


 「東日本大震災発生時に交通インフラが止まり、帰宅難民が何時間もかけてハイヒールや革靴で帰宅する姿や、避難の際に多くの人が倒壊した建物の瓦礫で負傷したケースをふまえ、自治体、企業が備蓄ができたり、一般家庭でも備えておけるシューズを作ろうと考えたことが、開発のきっかけ」(丸五商品部企画設計グループチームリーダー為房純一氏)

防御と収納、歩きやすさの両立

 災害用シューズに必要とされるのは、避難時や移動時の足裏を守る防御性能(耐踏み抜き性能)と、場所を取らずに備蓄することを可能にする収納性、そして靴としての歩きやすさだ。

 これらの性能の両立に大きく貢献したのは、同製品に内蔵された

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