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松田製作所が試験機分野に本格展開

ゴム用機械メーカーの新たな動き

その他 2016-11-07

 ゴム用機械メーカー各社では新たな販路開拓などを目指して、培ってきたノウハウを生かした関連機械の開発が活発化している。

 特に射出成形機など製造関連機器メーカーの最近の動向としては、14年4月に日本スピンドル製造がモリヤマを合併したほか、真空成形機の老舗メーカー・大竹機械工業が15年12月に廃業、さらに今年2月に日本スピンドル製造と三葉製作所が販売提携を締結するなど、ここ数年業界動向は変化している。

 この背景にはゴム製品製造機器の国内需要減少や、海外メーカーの台頭などによる出荷減少があると言われている。

 この様な需要環境下、販売拡大を目指し、製造機器関連から試験機など周辺機器へ進出する動きも見られている。その一例がゴム・プラスチック射出成形機のパイオニアとして高い評価を得ている松田製作所(埼玉県久喜市、鈴木康三社長)の試験機分野での製品構成充実である。

 同社ではここ数年顧客からの要望を受け、射出成形機開発のノウハウを活用し、振動耐久試験機や免震ゴム用大型2軸試験機といったカスタムモデルを開発し納入してきた。

 これが次第にカタログ化を望む声が高まってきたので、今年から技術力を活用した本格展開を開始することにしたもの。

 今後、他のゴム用機械メーカーでも蓄積してきたノウハウを生かし、試験機器などの周辺機器へ進出する動きが加速されそうだ。

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