【特集】ゴム用機械・試験検査機
松田製作所、試験機部門 昨年から本格展開
その他 2017-03-22
松田製作所(埼玉県久喜市)は、昨年から試験機分野の本格展開を開始し、すでに多数の納入実績を有する。
同社は1938(昭和15)年3月の創業以来、蓄積してきた卓越した技術開発力により、高性能ゴム・プラスチック用射出成形機を展開、パイオニア企業として評価を得ている。
射出成形機は、3次元CADやCAEを駆使した構造体設計技術、油圧・サーボ制御技術、電装回路設計技術など設計技術力を活用、射出成形機のトップメーカーとして最大型締力1,500トン、プレス機でも同3,000トンの大型機も実績がある。さらにカスタムモデル開発製造体制も構築している。
これらノウハウを活用し、射出成形機と並ぶ主力としてここ数年注力しているのが、試験機分野。同社は過去にゴム部品の寿命評価用振動耐久試験機、免震ゴムの性能評価用大型2軸試験機、精密電気部品の寸法良否判定用内径検査装置、水圧ゴム部品の品質評価用水圧試験機などを開発してきた。
一例として「振動耐久試験機/MVEシリーズ」は任意の温度環境下でワーク(試験対象製品)に振動を与え耐久試験を行う装置で、特に過酷な振動や温度環境下で使用される自動車用ゴム部品の性能試験に最適な装置。
「免震ゴム用大型2軸試験機/MCSシリーズ」は、建築・橋梁用積層免震ゴムに鉛直方向と水平(せん断)方向に所定荷重を与え、荷重と変位との関係を測定し、結果が基準値以内かを確認する装置。
さらに内径検査装置は卓上型で百分の数精度で電気部品の寸法良否判定を行う精密な装置。一方大型2軸試験機は全長が10mを超え、数千トンもの荷重発生が可能な試験装置。この様に小型精密機種から、大型で巨大荷重を負荷する機種まで設計製作できるのも同社の強みのひとつ。
ゴム成形品の良否判定を行う自動検査装置も開発中。ゴム成形品は通常黒一色のため、一般的な画像処理では良否判定が困難な場合が多い。これに対し新照明システム及び画像処置技術を駆使し良否判定を行うことで、従来技術では困難な判定も可能とした。射出成形機と組み合わせ高機能化することで、一般的な検査機器メーカーとは異なる検査システムを構築している。
試験機分野では顧客の要望も、非常に多岐に亘るのが現状。同社は顧客の要望に応じた様々なカスタマイズも得意であり、試験機分野でも同様の取り組みを行っている。過去に開発した数々の試験機も、高度でしかも多様な顧客要望を実現し開発されている。
なお同社では、射出成形機で培ってきた万全のメンテナンス体制により、試験機専門メーカーなど他社と比較しても、リーズナブルで充実したサービスを実現している。
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