18年3月期第2四半期業績
宇部興産、合成ゴムは増収に
原材料 2017-11-01
宇部興産が11月1日に発表した18年3月期第2四半期(4-9月)業績は、売上高が3,271億5,900万円で前年同期比16.4%増、営業利益が226億1,700万円で同96.4%増、経常利益が237億2,700万円で同129.9%増、四半期純利益が157億8,100万円で同122.1%増となり、増収増益を計上した。なお、経常利益、四半期純利益は第2四半期としては過去最高を更新した。
事業別のうち、化学は売上高が1,463億2,300万円で同24.0%増、営業利益が133億1,300万円で同約29倍となった。合成ゴムは原料ブタジエン価格の上昇に伴い販売価格が上昇し、加えて国内のタイヤ用途を中心に出荷が概ね堅調だったことから増収となった。「合成ゴムは原料のブタジエン価格が上昇し、それを製品価格へ転嫁したことによる価格要因で増収となった。また、利益にはスプレッドの拡大が寄与した。合成ゴムは前期の第3四半期、第4四半期で原料のブタジエン価格が高騰したが、その際、価格への転嫁が追いつかなかった。それが今期に入り、製品価格に転嫁することができ、それと同時に今第1四半期から原料のブタジエン価格が大きく下がったことでスプレッドが拡大した」(宇部興産)という。
通期業績を修正
また同社は10月26日、通期業績予想の修正を発表した。売上高は原料価格低下などにより前回予想を下回るが、ナイロン原料カプロラクタムのスプレッド改善、合成ゴムの原料価格高騰に対応した売値への転嫁などにより、利益面は前回予想を上回る見込み。「合成ゴムについては第2四半期と比べてスプレッドは縮小すると見込まれるものの、まだその影響が残ると予想している」(同)としている。
■通期業績予想
◇売上高=6,850億円(前回予想7,000億円、増減率2.1%減)◇営業利益=450億円(同400億円、同12.5%増)◇経常利益=450億円(同380億円、同18.4%増)◇当期純利益=290億円(同245億円、同18.4%増)
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