東京モーターショーで発表
ブリヂストン、R&D変革プロジェクト「KONNECT50」
タイヤ 2017-11-02
ブリヂストンは、イノベーションを加速する新たな働き方の実現と研究開発施設の構築を目指す。10月26日、東京モーターショーの会場でプレスブリーフィングを行い、R&D変革プロジェクト「KONNECT50」を発表した。2015年から進めている東京都小平市の研究開発拠点(技術センター)の拡充に加え、そこで働くエンジニアの働き方を変えることで、技術者があらゆるアイデアや可能性に迅速にチャレンジできる拠点を構築する。小平技術センターが担ってきたグローバルの基礎研究の中心拠点としての役割をさらに強化し、イノベーション発信基地への進化を図る。
施設はイノベーションセンター、Rapid Proto、先進評価ラボ、ミニプルービンググラウンドを新たに整備する。それら施設を整備し開発サイクルを加速することで、自動運転やEV化など急速に変化するモビリティーや情報化社会に対応する。総投資額は約300億円、2018年12月から新施設の着工を開始し、20年の竣工を予定している。
イノベーションセンターは、産官学含めた研究者やエンジニアが新しいアイデアや構想を発想し、従来技術とデジタルを融合して新材料や新技術を創造し、イノベーションを生み出す中核部分。新価値創造の発信機能も担う。
またRapid Protoはイノベーションセンターで生み出された、新材料や新技術といったアイデアを、最先端の生産技術を駆使して少量かつ短期間で具現化する。
先進評価ラボは、様々な環境・路面状況を再現した室内評価設備。部品単体だけでなく、車両と一体となった複合的な評価、デジタルシミュレーションも駆使した革新的な評価解析を担う。
ミニプルービンググラウンドは、試作品を開発者自らが体感しながら実車評価とコンセプトの検証を行う施設。エンジニアが自身のアイデアを体感・体験することに加え、社外の顧客からの意見も幅広く収集する。
これら施設の活用で「月曜日の朝に出たアイデアを、金曜日にはプルービンググラウンドで確認できるイメージ」(田村康之技術戦略本部長)としている。
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