【特集】CMB
竹原ゴム加工、フッ素ゴムの第3工場稼働へ
原材料 2017-07-20
竹原ゴム加工の17年8月期第3四半期(16年9月-17年5月)は、前年比約7%の増収となった。
CMBは昨年10月以降、稼働は順調で、中でも春は特に忙しかったという。自動車部品向けを中心にアクリルゴムやフッ素ゴムの需要が好調だ。フッ素ゴムは、前年同期比で2ケタの伸び。「アクリルゴム、フッ素ゴムは、耐熱性の観点から今後も需要は堅調に推移するとみている」(中島竜二社長)。フッ素ゴムは好調な需要に対応するため、第3工場を設置する。8月に建屋が完工し、9-10月に稼働開始の予定。第3工場稼働で2度練りの効率化などが図れ、生産能力もアップする見込みだ。そのほか弱電向けにシリコーンゴムが堅調な推移となっている。
タイ工場は、日本から移管したフッ素ゴムが立ち上がってきたことに加え、シリコーンゴムの需要も増加してきた。インドネシア、ベトナム、インドなどアジア地域への輸出拠点として、日系企業はもとより、ローカル企業へも拡販していく。
ストレーナー処理加工は、フル稼働の状況が継続している。そのため、9月中旬から末にかけてのオーバーホールのタイミングで、新規機械を導入する。「ストレーナー処理加工は、現在5系列で行っているが、能力に対してフルの状況だ。専用ラインのためコンタミが少ない点などが支持され、この10年で急速に需要が増加した。新規機械を導入すると、多少落ち着きが出てくると考えている」(同)。
今後について中島社長は「合理化や生産効率をさらに進めていく。人材の育成に加え、システムの入れ替え、AIの導入も検討している。2019年までには倉庫までを含めたシステムの更新が終わるので、これまで以上に効率化が図れ、よりスピードアップに繋がると考えている」と語る。
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