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【特集】CMB

【インタビュー】三洋ゴム工業社長君島幸一郎氏、現場・現実・現物の「三現主義」心掛け社員と共に良い会社をつくる

原材料 2017-07-20

 
 三洋ゴム工業社長に4月1日付で就任した君島幸一郎氏に、社長就任から3カ月経過しての感想や抱負、生産量など同社の現状や今期の計画などに関して聞いた。

 ■社長就任後3カ月経過しての感想は。
 「社長に就任して3カ月が経過しましたが、色々な方から大変な時に社長になりましたね、と言われます。亡くなった先代(幸一郎社長の父親の君島秀夫社長)に、もしこの様なことを打ち明けたら、どんな時代も社長は大変だよ、と叱責されそうですが…。社長となってからも今までと同様に『現場』『現実』『現物』の『三現主義』を継承し、心掛けるようにしています。そして原理原則として照合してズレがあれば軌道修正し、仕事上の課題に取り組んでいます。なお、私の座右の銘は『脚踏実地』と『克己』です」

 ■社長としての抱負は。
 「当社の経営方針は、『ゴム業界の現在及び将来のニーズを的確に把握して、全社的創意工夫により顧客の期待する製品を安定して供給するとともにコンプライアンスを遵守し、ゴム業界及び社会に貢献し利益を出す』です。この方針に加えて、特に東日本大震災以降は、お客様の地震、台風、集中豪雨、大雪などの自然災害や、火災及び設備故障による安定供給への不安を払拭するための、インフラを含めた取り組みを重要課題としています。

 また品質方針として『お客様のニーズを的確に把握して迅速に対処し、継続的な改善により要求品質を満足する製品を安定して供給し、顧客満足度の向上を目指す』を掲げ取り組んでいます。具体的な施策としては①ヒューマンエラーゼロ活動でミス撲滅に努める②無災害の継続のための労働安全教育③創意工夫提案制度の推進で会社運営への参画意識向上、などを実施しています。また人材教育として、外部教育やOJTによる現場作業者認定制度整備と多能工の養成などに注力しています。

 なお当社は現在、無災害継続日数が900日を超えるなど日頃の職場安全活動が成功しています。5Sの推進として5Sパトロールも定期的に行っています。また工場内のみならず、地域との共生という観点のもと、定期的に工場周辺の清掃活動を実施し、地域美化への協力も行っています。さらに災害時の想定訓練や消火訓練を定期的に実施し、不測の事態に備えています。このほか取り組んでいかなければならないことは数多くありますが、社員の協力を得ながら、従来以上に良い会社をつくっていきたいと考えています」

 ■生産量など、御社の現状は。
 「業況としては、さほど良くはないとみています。しかし、人手不足など雇用環境悪化が叫ばれている昨今においても、当社の作業現場は若返りが進み活気があります。工場の現場仕事は3Kイメージがありますが、これを払拭するために、作業環境の整備を強化しています。一例として作業環境測定を法定回数実施し、作業環境改善に役立てています」

 ■今期の売上高や生産量の計画、今後の展望などは。
 「今期前半は、昨年並みの横ばいで推移しました。後半に関しては前年同期比5%増を見込んでいます。
 また計画として、今年6月以降少人化や自動化、作業効率向上に対応した設備導入を決定しています。さらに今年9月にISO9001:2015年度版認証取得を目指しており、社内ルールをより一層明確にし、生産がより効率的に行われるように品質向上を図り、顧客満足度と収益の最大化を目標に取り組んて参ります」

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