福島・TPEコンパウンド、中間体の敷地内調達も
三福工業が下期から本格立ち上げ
原材料 2016-08-29
三福工業は、福島工場(福島県田村市)内にある第4工場を下期から本格的に立ち上げる。
第4工場は、オレフィン系TPEのファイナルコンパウンド工場で、年産能力は約1500トン。小ロット多品種での生産を予定している。小ロット品による生産効率の悪化を避けたい大手石化メーカーや成形メーカーからの受託を目指している。
同社の強みは、同じ福島工場敷地内にTPEの原料となる中間体の製造(前練り)工程を有していること。
独立系のコンパウンダーで、TPEの生産に必要な中間体(前練り製品)の製造設備を持ち、それをファイナルコンパウンドまで行えるのは、国内では三福工業のみ。白物樹脂、黒物樹脂、ゴムといったTPEに必要な中間体をいずれも福島工場の敷地内で調達することができる。
依頼するメーカーにとっては、コストダウンに繋がる。TPE生産に必要な原料をそれぞれ違う所から輸送する手間が省けるためだ。一方、三福工業にとっても第4工場の稼働が高まることは利点になる。
中間体の生産には第2工場(高機能樹脂コンパウンド)、第3工場(カーボンマスターバッチ)を活用しており、第4工場の稼働が第2、第3工場の稼働率向上にも繋がるからだ。
第4工場では、原料を2軸のスクリューで熱を加えながら混練し押し出す。その後、ペレットにし、自動梱包、出荷となる。白物、黒物いずれも対応可能で、どんな要望にも応えられるよう、万全の体制を敷いている。
同社では下期の本格稼働以降、「まずは量産実績を積み上げていく」(三福工業)考え。その実績等をアピールしていくことで、大手石化メーカーを中心に需要を拡大し、5年以内のフル稼働を目指している。
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