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【インタビュー】東京材料代表取締役会長柿沼秀一氏

基本大切に業績の向上図る

原材料 2016-07-18


 「基本を大切に、前期よりも今期、今期よりも来期と会社を良くしていきたい」と語る柿沼秀一東京材料代表取締役会長に今後の取り組みなどについて聞いた。

 ■前期(16年3月期)を振り返って
 原料価格の低下などにより売上高は減収となりましたが、事業拡大と経費削減に積極的に取り組んだことで経常利益、当期純利益は増益を達成しました(決算概要は7月4日付で既報)。

 前期は国内はやや低調でしたが、海外、特に米国での販売が同国の好景気を背景に伸長し、業績に貢献しました。また、樹脂の新商材が国内外で出てきたことも業績を後押ししました。

 ■アジアの状況
 アジアをみると、アセアン地域はタイ、インドネシアともに堅調でした。特に樹脂が伸長したことで、業績は前期を上回りました。一方の中国はいまひとつの状況でした。

 ■今期(17年3月期)の足元の状況
 第1四半期(4―6月)が経過しました。輸出は良いのですが、内需はいまひとつという感じです。海外は、中国は不調ですが、米国やアセアン地域が落ち込みをカバーしている状況です。

 ■地域別の取り組み
 国内については、輸出・内需合わせて厳しいながらも前期並みを確保したいと思っています。

 中国については、回復するまでに数年はかかると思いますので、いまは無理に売り上げを追うことはしません。ただ、市場としては大きいので、動向には注視していきます。また、体制の再構築を考えています。

 米国は4月に樹脂販売の人員を増員しました。客先が増えたことによる対応と、エンジニアリングプラスチックの開拓を図ります。

 アセアン地域は、今期も堅調に推移すると思います。タイは、自動車生産も本格的な動きになるかまだ分かりませんが、上向きかけてきた印象です。インドネシアはこれからまだまだ伸びる市場だとみていますので、今後の動向次第ですが、増員を検討しています。

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