ダウ、MDI蒸留およびプレポリマー新設備が商業運転を開始

　米・ダウは、米国テキサス州フリーポートにおけるダウの世界規模の製造拠点において、MDI蒸留およびプレポリマーの新設備が稼働を開始した。

　同投資は、同社既存の資産インフラを最適化するとともに、自動車、建設、コンシューマー、工業市場における高成長が見込める用途でのダウのポジションをより強固なものするもの。

　フリーポートでの新しいMDI設備は、テキサス州ラポートにおける既存の北米での生産能力を代替し、顧客に向けて30％の供給能力増が可能になる。なお、同社は新MDI設備の立ち上げに合わせ、ラポートのポリウレタン設備を閉鎖した。

　フリーポートの新設備では、①毎年6,000台分の自動車からの排出量に相当する操業による年間温室効果ガス排出量を削減②淡水の取水量削減③廃水の割合を削減――が特徴で、より持続可能な生産プロセスを実現する。

　同社のポリウレタン製品群は、硬質、半硬質、軟質フォーム、コーティング剤、接着剤、シーリング剤、エラストマー、複合材料を製造するための主要なポリウレタン原料およびシステムを向上し、産業用およびインフラストラクチャー用ソリューションから、フローリング、家具、寝具、シューズなどの消費者向け製品の快適性向上、自動車内装用ソリューション、エネルギー効率の高い断熱材まで、さまざまな用途で使用されている。