7月1日出荷分から
昭和電工、塩素化ポリエチレンを値上げ
原材料 2021-06-17
昭和電工は6月11日、塩素化ポリエチレン(商標名:エラスレン)の国内販売価格を7月1日出荷分から値上げすると発表した。
値上げ幅は、エラスレン粉末がキログラム当たり25円以上、エラスレンシートが同35円以上。
今回の値上げについて同社では、「昨今の原燃料高を背景とした主原料、各種ユーティリティの高騰、安定生産のための設備維持や環境対応の投資および物流費などの諸経費が上昇している。当社はこれまでも、物流や生産の合理化などによるコストダウンに努めてきたが、自助努力の限界を超える状況となっている。今後も両製品の安定供給を維持するためには、お客様に一部負担をお願いせざるを得ないとの結論に至った」としている。
エラスレンは、ポリエチレンの分子構造に含まれる水素の一部が塩素に置き換わることでポリエチレンの結晶性が崩れ、柔軟な特性を持った特長あるポリマー。難燃・耐油・耐候性があり、自動車用ホース・電線被覆材の原料や、樹脂の改質材(難燃性、耐衝撃性付与)として利用されている。
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