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【特集】CMB

三福工業、黒物・白物ともに堅調に推移

原材料 2017-01-24

 三福工業の17年3月期第2四半期(4-9月)業績におけるコンパウンド事業は、前年同期比で堅調に推移した。

 黒物樹脂は15年末に受注した仕事が引き続き順調にオーダーが入ってきており、売上高は前年同期比で3割程度の増収。また、白物樹脂も堅調に推移した。フッ素ゴムについては、半導体や電子部品関係の生産設備に使用されるシーリング材向けやエンジンのダウンサイジング化を背景に販売は堅調に推移した。「コンパウンド事業は、この状況が維持できれば、通期業績も増収を確保できる見通し」(三福工業)という。

 黒物樹脂も白物樹脂も工場はフル稼働の状況が続いており、現在は土曜日を出勤とすることで対応しているが、今後は日曜日も出勤日とすることで対応していく方針。また、製品の選択と集中も進めていくことで、「現状の設備でも賄えるような体制を整えていく」(同)という。

 15年に建設したオレフィン系TPE(熱可塑性エラストマー)のファイナルコンパウンドを行う福島第4工場は、稼働が少しずつ上がってきているという。「今後もTPEは市場で伸びが期待できるので、引き続き注力していく」(同)という。

 14年12月に稼働を開始したインド工場については、「売上高は15年よりも増えているが、まだ満足できる状況ではない」(同)とし、今後も社内の体制づくりに注力していく方針。将来的には、中近東や東欧などへの輸出基地にしていきたいという。

 同社では17年にバンバリーのオーバーホールを計画。また、福島工場内に倉庫を建設することも検討している。「現在は外部に5カ所の倉庫を借りているが、外部倉庫を減らすことができれば賃料の節約になる。また、倉庫を福島工場内に建設することができれば、ユーザーに対して、製造から保管・管理まで一貫してできると、アピールすることができる」(同)としている。

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