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シンガポールのシーメンスが製造

三井化学、接着剤「ユニストール」が医療用フェイスシールドのコート剤に採用

原材料 2020-09-15


 三井化学は9月14日、同社の液状ポリオレフィン系接着剤 「ユニストール」が、シンガポールに本社を置くシーメンスの3Dプリンター製医療用フェイスシールドフレームのコート剤に採用されたと発表した。

 企業向けにガイダンスや研修などを提供するコンピテンスセンターであるシーメンス・アドバンス・マニュファクチャリング・トランスフォーメーション・センター(Siemens Advance Manufacturing Transformation Center=AMTC)は、コロナ禍でも迅速に対応すべく、2カ月で医療用フェイスシールドの設計、開発、製造を行い、6月からシンガポールの病院で試験導入を開始した。

 三井化学の「ユニストール」は、同フェイスシールドのフレーム部分のコート剤として使用されている。フレームはAMTCの3Dプリンターで製造されるが、フレームの表面にミクロな空壁ができるため、その細孔にウイルス・細菌が残留するという課題があった。

 「ユニストール」は、フレーム部分のコーティング剤として、①フレーム素材と良好に密着する性能②ウイルス・細菌の残留を抑える表面平滑性③再利用のための消毒を可能にする耐アルコール性④耐傷つき性⑤弾性強化⑥破砕防止⑦耐低線量UV滅菌性――を発揮し、3Dプリントフレームの表面をより滑らかにするだけでなく、より強く柔軟にし、滅菌処理も可能になったため、再利用性能を大きく向上させた。

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