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「革新的CO2大量資源化システムの開発」

宇部興産、産学官共同提案のプロジェクトがNEDO環境事業に採択

原材料 2020-09-14

 宇部興産は9月9日、産学官共同で提案した「電気化学プロセスを主体とする革新的CO2大量資源化システムの開発」プロジェクトが、NEDOのムーンショット型研究開発事業/2050年までに、地球再生に向けた持続可能な資源循環を実現」に採択されたと発表した。

 提案は東京大学、大阪大学、理化学研究所、宇部興産、清水建設、千代田化工建設、古河電気工業で共同で行われ、東京大学先端科学技術研究センターの杉山正和教授がプロジェクトマネージャーを務める。

 同事業の委託期間は2020年度から2029年度の最大10年間を計画。電気化学技術を主体とし、400ppm~15%程度の幅広い濃度範囲の気体中CO2濃度に対応し、かつ分散配置が可能なCO2回収・有用化学原料への還元資源化プロセスの開発を目指す。

 具体的には、大気中に放散された希薄なCO2および放散される前のCO2を回収し、再生可能エネルギーを駆動力として電気化学的に富化/還元。有用化学原料を生成するプロセスまでの統合システムを開発し、カーボンリサイクルの基盤を構築する。宇部興産はこのうち、CO2電解還元/材料開発の研究開発項目を担当する。

 今回の採択を受け、宇部興産を含む共同研究者は、希薄な濃度に対応可能なCO2回収・資源化に係る革新的技術を産学官の協働により開発するとともに、統合システムの実用化と普及に向けた取り組みを加速させていく方針。

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