【CMB】
竹原ゴム加工、特殊な練りが増加傾向
原材料 2016-12-23
竹原ゴム加工の16年8月期業績は、減収減益だった。15年8月期は特需が多かったが、「それが抜けたことが影響した」(中島竜二社長)という。
CMBについては、「量として5―10%ほど減っている」(同)。EPDMやNBR、シリコーンゴムといった汎用品が減る一方で、フッ素ゴムなどの特殊品については増加傾向にある。
ストレーナー処理加工の依頼は、増加しており順調だ。今年3月に竣工したストレーナー処理加工の新工場は順調に稼働を上げており、来年にはフル生産に至る見通し。ストレーナーにより、異物を除去したマスターバッチを使うと、成形品にした時の不良率の低減に繋がるため、ユーザーにとっては歩留まりの改善となる。「ユーザーにとっては、ストレーナーのひと手間が、トータルコストの削減になる。そういう部分が需要の後押しとなっており、ニーズはこれからもまだまだあると思っている」(同)。
タイ工場は、「移管したフッ素ゴムの部分が立ち上がってきており、来年からはまとまった受注になると思う」(同)。ユーザーの認証も進んでおり、アジア地域への輸出拠点として期待を寄せる。現状、フッ素ゴムのユーザーは日系がほとんどだが、ローカルメーカーへも販売を進めており、さらなる拡販を目指していく。
17年8月期について中島社長は「当社はオール受注生産で、しかも短納期のものが多い。ラインごとの動きが異なってくるので、最適な人の配置をシステム化していきたい。特殊品は自動車、弱電向けにまだニーズはあると思う。既存の部分は守りながら、特殊な新規案件を獲得し挑戦することで、知見をためていく」と語る。
足元は11月以降に受注が戻ってきており、先の需要についても自動車、弱電、電線向けに「特殊な難しい練り」(同)の依頼が増加する見通し。
また、ムダ取りなど合理化を進めていくとともに、顧客満足度のさらなる向上、今以上の短納期化の実現も目指していく方針だ。
-
小練り設備有し、少量多品種に...
【新年トップインタビュー】竹原ゴム加工社長 中島竜二氏
インタビュー 2025-01-08
-
化学系大学生に奨学金給付
竹原ゴム加工、創業者名冠した中島洋三記念化学振興財団を設立
原材料 2024-09-17
-
日本赤十字社を通じ100万円
竹原ゴム加工、能登半島地震に義援金
原材料 2024-01-10
-
企業の好不調さらに明確化、財...
【新年トップインタビュー】竹原ゴム加工社長 中島竜二氏
インタビュー 2024-01-09
-
【特集】CMB
竹原ゴム加工、特殊用堅調も自動車用伸び悩む
原材料 2023-08-08
-
国内、海外(中国、タイ)とも...
【夏季トップインタビュー】竹原ゴム加工社長 中島竜二氏
インタビュー 2023-07-31
-
第3工場本格稼働で旺盛な需要に...
【新年トップインタビュー】竹原ゴム加工社長 中島竜二氏
インタビュー 2023-01-12
-
【特集】CMB
竹原ゴム加工、2023年8月期は自動車関連停滞で厳しい見通し
原材料 2022-12-21
-
原材料価格高騰の影響を最小限...
【新年トップインタビュー】竹原ゴム加工社長 中島竜二氏
インタビュー 2022-01-06