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安定的な収益確保が困難と判断

デンカ、EVAエマルジョンおよび酢酸ビニル樹脂事業から撤退

原材料 2019-11-15

 デンカは11月15日、酢酸ビニル-エチレン系共重合(EVA)エマルジョン事業、および酢酸ビニル樹脂事業からの撤退を決定したと発表した。

 これは、経営計画「Denka Value-Up」の成長戦略のもとで進める「事業ポートフォリオの変革/コモディティー事業の位置付け再定義」の一環として決定したもの。

 両事業はともに1970 年代から生産・販売しコストダウンなどの諸施策を講じてきたが、市場環境の変化が進むなか、事業継続が可能な収益を安定的に確保することは困難と判断した。

 同社は経営計画「Denka Value-Up」において、2022 年度の営業利益に占めるスペシャリティー化率90%を目標に掲げており、今回の事業撤退に伴い、製造人員の成長領域への最適配置を含め、高機能エラストマーや高機能樹脂のさらなるスペシャリティー化を目指す。

 ■撤退事業の概要
 酢酸ビニルーエチレン系共重合(EVA)エマルジョン事業=製品名:デンカEVA テックス◇用途:建材・木工用接着剤、各種塗料など◇生産拠点 :千葉工場(千葉県市原市)◇生産終了時期:2021年8 月末(販売は2021 年12 月末で終了)

 酢酸ビニル樹脂事業=製品名 :サクノール、デンカASR、デンカメルト◇用途:建材用接着剤、FRP収縮防止剤など◇生産拠点:青海工場(新潟県糸魚川市)◇生産終了時期:2020年9月末(販売は2021 年3月末で終了)

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