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日揮、荏原環境プラント、宇部興産、昭和電工の4社

廃プラのガス化ケミカルリサイクル推進へ協業検討

原材料 2019-08-28

 日揮、荏原環境プラント、宇部興産、昭和電工は8月28日、EUP(Ebara Ube Process)を活用した廃プラスチックのガス化処理設備の設計・調達・建設(Engineering, Procurement and Construction:EPC)に関わる協業の検討を開始したと発表した。廃プラスチックのガス化ケミカルリサイクルは、他の手法ではリサイクルが困難な異種素材や不純物を含むプラスチックを分子レベルに分解し、様々な化学物質に再生することが可能で、リサイクル率の大幅な向上 への貢献が期待されている。

 日揮、荏原環境プラント、宇部興産、昭和電工の4社は、 年内を目途にEUPのライセンス契約を締結の上、国内外においてガス化処理設備に関わる積極的な営業活動を展開することで、EUPを用いた廃プラスチックガス化処理設備 の提案およびEPC業務遂行 を目指す。加えて、EUPを含む設備で合成されるアンモニアやオレフィン等を用いた化学品製造設備の提案を通じ、国内外におけるガス化ケミカルリサイクルの普及および資源循環推進に取り組んでいく。

 EUPは、2000年に荏原製作所(2009年に荏原環境プラントに事業承継)と宇部興産 が開発した、廃プラスチック を酸素と蒸気による部分酸化によりガス化し、アンモニア やオレフィン等の化学品合成に利用可能な合成ガスを生産するプロセス。03年から昭和電工川崎事業所で稼働を続けているガス化設備(廃プラスチックの年間処理量約7万 トン)にはEUP が採用されており、ガス化ケミカルリサイクル用途では、世界で唯一の長期商業運転実績を有する。

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