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乾燥工程の能力増強図る

日本ゼオン、ゼットポールの耐熱向上品が好調

原材料 2016-11-08

 日本ゼオンの水素化ニトリルゴム(HNBR)「Zetpol」の耐熱性向上品が好調だ。

 同製品は、従来のZetpolに比べ耐熱性を20度向上させたもの。ガスケットやオイルシール用途に、ドライ品の採用が拡大しているほか、燃費効率を向上する油中タイミングベルト用心線処理剤としてのラテックス品も成長している。2016年度の販売数量は、14年度比で約1.8倍に拡大する見通しだ。

 生産するのは、川崎工場内にあるプラント。ドライ、ラテックスともに稼働率は高く、中でもドライについては「かなりの高稼働となっており、近く生産能力一杯になる」(平川宏之取締役常務執行役員・基盤事業本部長兼ゴム事業部長)という。ドライの元となるラテックスの生産能力についてはまだ余力があるため、ドライの生産能力向上に向け、近く乾燥工程の能力を高めていく計画。

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