19年3月期第3四半期業績
旭化成、高機能ポリマ-事業は増収減益
原材料 2019-02-12
旭化成が2月7日に発表した19年3月期第3四半期(18年4-12月)業績は、売上高が1兆5,867億4,900万円で前年同期比6.9%増、営業利益が1,567億800万円で同5.0%増、経常利益が1,652億5,400万円で同2.9%増、純利益が1,154億2,200万円で同17.7%減となった。
セグメント別のうち、ケミカル事業は売上高が6,489億円で同10.1%増、営業利益が865億円で同9.9%増。
そのうち、合成ゴムが含まれる高機能ポリマー事業は、エンジニアリング樹脂の交易条件が改善したが、合成ゴムにおいて前年同期の交易条件が良好に推移した反動による影響を受けたことなどから、前年同期比で増収減益となった。
通期業績を下方修正
また同社は同日、19年3月期通期業績予想の下方修正を発表した。それによると、売上高、営業利益、経常利益については、中国における経済環境悪化の影響などを受け、ケミカル事業のアクリロニトリルを中心に交易条件の悪化や需要の減少を見込んでいるため、前回発表予想を下回る見込み。また、純利益についても投資有価証券売却計画の見直しなどにより、前年発表予想を下回る見込みとしている。
■19年3月期通期業績予想
◇売上高=2兆1,710億円(前回予想2兆2,100億円、増減率1.8%減)◇営業利益=2,010億円(同2,100億円、同4.3%減)◇経常利益=2,090億円(同2,220億円、同5.9%減)◇純利益=1,450億円(同1,600億円、同9.4%減)
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