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取引先など約900人が出席

東海カーボンが創立100周年記念パーティー

原材料 2018-05-23

あいさつする長坂一代表取締役社長


 東海カーボンは5月22日、パレスホテル東京(東京都千代田区)で「創立100周年記念パーティー」を開催した。式典には取引先など約900人が出席、同社の100周年を祝福した。同社は1918年、「東海電極製造株式会社」として創立。41年には日本で初めてカーボンブラックの製造を本格始動、75年には社名を「東海カーボン株式会社」に変更した。

 式典では、長坂一代表取締役社長が「当社の祖業は黒鉛電極で、大きな電気炉の中で鉄くずを溶かすために使われる、中々普通の人には縁のない商品だ。創業者の寒川恒貞が、国家事業とされた製鉄に不可欠な黒鉛電極の国産化を志し、東海電極製造株式会社、今の東海カーボンを設立した。当時、本社を東京に構え、工場を名古屋に構えた。東海というのは、東海地方の東海を取って社名をつけたものだ。

 この100年間、コア事業として当社を支えてきた電極事業も、リーマン・ショック以降は構造不況の最たる業種になり、正直言って非常に頭の痛い事業の一つだった。ところが昨年の後半以降、中国の環境規制の強化や電気自動車のブームに乗って、大きく変化を始めた。今現在を見ると、世界で最も好調な事業の一つと言っても過言ではないと考えている。不思議な縁と言うほかない。

 この2、3年を見てみると、世の中はものすごいスピード、ものすごい勢いで変わろうとしている。当社も過去からの古い習慣と決別して、明確に変わりつつある。今まで当社にはありえなかったことが、日々当たり前のように起こっているのが現状だ。この100年の節目に、初心に返って製品や技術、ガバナンス管理体制等あらゆる面において現状に満足することなく、当社はこれからも相当変わっていくだろう。

 新たな100年を迎える当社は、これからも失敗を恐れずに、新しい事業を積極的に挑戦し、世界を舞台に魅力ある会社に成長していきたいと強く思っている」とあいさつした。

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